このソフトはキーボード操作が主体の2画面ファイラーです。
ファイラーとはファイルの移動や削除、リネームなどファイル操作をするものです。
大きな特徴として
- ほとんどの操作が一つのキーでできてしまう(これはキーボード系ファイラーの特徴ですね)
- 画面が透過できる
- レジストリを使用しない
- 常に 2 画面で動作する
- FTP接続ができる
- キーボード操作系ファイラーなのに、マウスでも操作できて D&D もバッチリ
- アイコン表示もできるので、視覚的にわかりやすい
- UTF-8, UTF-16 テキストに対応
こんなところでしょうか。
また、動作や起動が非常に軽く、他のアプリとの連携も得意です。
マウスも使えるので、キーボード型ファイラの入門としても良いかもしれません。
基本機能
- ファイルやフォルダの移動、コピー、リネーム、属性変更、サイズなどの各種情報取得、複製作成、ファイルとフォルダの新規作成。
- ファイルやフォルダの検索
- 頭文字ジャンプ、インクリメンタルサーチ、ファイルマスク、フォルダ比較
- 圧縮、解凍、仮想ディレクトリ
- フルパスコピー
などなど、ファイラとして当たり前の機能はそろってます。
この時点で「?」と思う機能があったあなた!だいなを使えとまでは言いませんが、なんでもいいからファイラーを使ってみることをお勧めします。便利ですよ~、ファイラーって。
便利機能
- FTP 接続ができる
- FTP クライアントの様に、FTP でのアップロード、ダウンロードが出来ます。一つのファイルだけアップロードしたい時などに便利です。
- FTPフォルダ、LAN 内のフォルダも同じインターフェイスで扱える
- 特別なウィンドウを開いたりしないので、わかりやすいです。
- 画像ビューアがついてる。
- SUSIEプラグインを入れることで、様々な画像をだいなで見ることができます。DLLが入っていれば、圧縮ファイル内の画像を見ることもできます。しかも高速です。
- テキスト、バイナリビューアがついてる。
- テキストビューア、バイナリビューアが付いてます。わざわざエディタなどを立ち上げる必要がありません。しかも読み込みはかなり早いです。
- キーボード操作主体のファイラーなのにマウスでの操作ができる。
- 選択、確定などの動作がマウスでできます。もちろんコンテキストメニューも右クリックで使えます。D & D もできます。
- 外部コマンドを自分で編集でき、他のアプリとの連携が取れる。
- 選択したファイルやディレクトリを引数として他のアプリに渡すことができます。
- デスクトップが透過できる。
- だいなのウリの一つです。デスクトップの壁紙を透過させることが出来ます。
- フォルダを登録でき、よく使うフォルダにすばやく移動できる。
- さらにその登録フォルダにショートカットキーを割り振ることが出来ます。これにより、一つのキーで、目的のディレクトリにたどり着くことが可能です。
- アイコン表示ができる
- キーボード型ファイラには珍しく、アイコンが表示できます。
- 独自の関連付けを設定できる
- Windows の関連付けとは別に、だいなの関連付けを作成することが出来ます。いつもとは違うアプリでファイルを開きたいときに便利です。
- 「戻る」「進む」が使える
- ディレクトリの移動履歴を記憶し、前回いたディレクトリなどに戻る事や、進むことができます。これはできないファイラも多いので大事なポイントです。
その他まだまだあります。
だいなからごみ箱を呼び出す
間違って必要なファイルやフォルダをごみ箱に捨ててしまった事ありますよね?
そこでごみ箱を開きたいのですが、だいなはごみ箱を開けません。いや、正確には開けるんですが、ファイルやフォルダの名前が出ず、どれがどれだかわかりません。
そんな時にごみ箱を開くコマンド。
名前 |
ごみ箱(任意) |
実行ファイル |
C:\Windows\explorer.exe (エクスプローラのフルパスです) |
パラメーター |
::{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E} |
を入力、キー設定にて任意のショートカットキーを割り振る。
だいなでごみ箱を開く訳ではないので少々不便な感もありますが、ごみ箱アイコンが裏に隠れてる時などに、デスクトップを表示してダブルクリックする手間が省けます。
ごみ箱の中身を覗きたいだけの時や、ごみ箱から任意のディレクトリにファイルをコピーしたい場合などは、dynarecycler の方が便利だと思います。
ショートカット作成
ワンキーで反対側のウィンドウにショートカットを作るコマンドです。mk_shcut ショートカット作成 というツールを使います。標準版とコマンド実行専用版がありますが、だいなから使うだけであればコマンド実行専用版で大丈夫です。
名前 |
mk_shcut(任意) |
実行ファイル |
D:\app\mkshc_at\mkshc_at.exe (mk_shcut のフルパスです) |
パラメーター |
-folder "$OD" -name "$X" "$F"(元の拡張子無し)
-folder "$OD" "$F"(元の拡張子付き) |
あとはショーカットキーを割り振るだけです。
ファイルを一階層上に移動
ワンキーで選択したファイルを一階層上に移動することができます。age というツールを使います。
名前 |
age(任意) |
実行ファイル |
D:\app\simpletools\age\age.exe (age のフルパスです) |
パラメーター |
$MF |
あとはショートカットキーを割り振るだけです。
あふの &MENU 風コマンド
かの有名な多機能 2 画面ファイラー、あふには &MENU というコマンドがあります。これはコマンドをまとめておける機能です(&MENU コマンドのスクリーンショット)。使用頻度の低いコマンドや、コマンドが多くなりすぎてキーが足りなくなった時などに便利です、これをだいなで無理やり実現してみようと思います。
これには、ポチエス(ポチエスの特集)というソフトを使います。このソフトは本来、拡張子別に複数のアプリを登録して、そのファイルを開く時にアプリを選択することができるソフトなのですが、これを利用します。
名前 |
ポチエス(任意) |
実行ファイル |
D:\app\pochiS\ExtSel2.exe (ポチエス のフルパスです) |
パラメーター |
"$F" |
この様な感じになります。こちらも、引数をディレクトリにしたものを作っておくと便利です。
このポチエス、いくつもの設定を作れて、かつコマンドラインオプションで設定を指定できるので、「Grep コマンドをまとめたポチエス」などを作っておけば、本当にあふの &MENU みたいな使い方ができます。
登録ディレクトリを増やす
増やすと言っても物理的に増やせるわけではなく、他のソフトにディレクトリを登録して、そこからディレクトリ移動をする方法です。それには Shorter Launcher を使います。
Shorter Launcher の INI ファイルに、アプリは dynapath を、そして引数に移動したいディレクトリを書いておきます。そしてそれをだいなから呼び出します。
マウスで出来ない操作をマウスでやる
だいなは基本的にキーボード型ファイラーなので、ほとんどの操作はキーボードからしかできません。しかしそれをマウスでやろうという試み。
「上へ」や「戻る」や「削除」など基本的な動きには、マウ筋がお勧めです。マウスジェスチャーでささっと操作でき、キーボードのそれと速度は大して変わりません。
ある程度複雑だったりあまり使わない操作は別のメニューを作ってまとめてしまいましょう。使うツールは Shorter Launcher などの非常駐ランチャと、Fioの素敵な日々 さんの だいなコマンド 。
この だいなコマンド は、引数で受け取ったコマンドを実行するツールです。Shorter Launcher などの非常駐ランチャで呼び出してあげるだけ。
さらのその非常駐ランチャをマウ筋などで呼び出してあげれば、ほぼ全ての操作がマウスでできます。
テキストビューアに複数のエディタを登録する
だいなのテキストビューアのコマンドである「Edit」は、テキストビューアで見ているファイルを「ディレクトリ設定」で設定したエディタで開きます。いつもと違うエディタで開きたい時は、ファイラー画面に戻って外部コマンドを実行しなければなりません。この方法だと行数なども渡されません。
ポチエスを使ってもいいんですが、毎回ポップアップメニューが出るのが煩わしく、行数も渡せません。そこで僕が作ったKeyChoice を使います。このソフトは、立ち上げる時に押されていたキー別に立ち上げるソフトを振り分けるソフトですが、送られてきたコマンドラインオプションを再設定する事ができます。
「ディレクトリ設定」の「エディタのフルパス」 |
KeyChoice のパス |
エディタのコマンドライン引数 |
$L "$P" |
としておき、KeyChoice の設定ファイルを書く。
そしてだいなのキー設定、テキストビューアの「Edit」のキーに Shift や Ctrl を絡めたキーを設定。(例えば「Edit」が E だったら、Shift + E や Ctrl + E)
これで、E を押したら EmEditor、Shift + E を押したらサクラエディタなどの振り分けが可能になります。
テキストファイル新規作成
だいなは、デフォルトで N に新規ファイル作成が割り当ててあります。これは存在しないファイルパスを引数に与えた時にそのファイルを作る、というエディタの機能を利用したものなんですけど、この機能を持ってないエディタでは使う事ができません。それをスクリプトで出来るようにします。
if(WScript.Arguments.Count() == 0) {
WScript.Quit();
}
var filepath = WScript.Arguments(0);
var fso = new ActiveXObject( "Scripting.FileSystemObject" );
var f = fso.CreateTextFile( filepath, true );
var WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
WshShell.run('"D:\\app\\JmEditor\\JmEdit2.exe" ' + filepath);
上記スクリプトをコピーして拡張子 js で保存し、エディタのパスを自分のエディタのパスに変えて、「新規テキスト」のアプリに設定して下さい。エディタを立ち上げず作るだけでいいなら、var WshShell
以降を消せば OK です。
そしてこれを外部コマンドに。
名前 |
新規テキスト(任意) |
実行ファイル |
上記スクリプトのフルパス |
パラメーター |
"$N" |
デフォルトではこのコマンドはあるはずです。その実行ファイルの所をスクリプトのフルパスに変えるだけで OK 。
連番リネーム
好きなソフトに飛ばせばいいだけなんですが、僕のお勧めは リネームユーティリティ「もきち」 です(もきちのスクリーンショット)。(公式サイトが無くなり配布が終了しているので、僕の方で再配布を行っています。直リンクは です。これについては だいなファイラーまとめ(11/03/28) にて触れています。)
Esc で終了できるし Enter でリネームできるし、ほとんどの作業をキーボードだけでできるので、だいなの一機能みたいな使い方ができます。お勧め。
ここにあるツールは、作者氏の許可を得て再配布しているものです。バグ報告などありましたら、だいなファイラー使いが一日中張り付くスレ Part3 とかで報告すれば対応してくれるかも?
だいなまとめヘルプファイル
だいなファイラー使いが一日中張り付くスレ Part7 の 187氏(=200氏=487氏)が作成した、だいなの詳細なヘルプファイルです。
だいなファイラーのヘルプには載っていないコマンド一覧の解説から、ちょっとした TIPS まで詳しく書かれています。だいなファイラーを新規導入する人はもちろん、いま使っている人でも読んでおいて損はないファイルです。
キーボードだけでも操作できるようになってます。便利ですよ
ごみ箱を開く
だいなファイラー使いが一日中張り付くスレ Part2 の 706 氏 が作ったツールです。
上でも書いたとおり、だいなはごみ箱を開く事ができますが、ファイル名が違うのでどれがどれだかわかりません。しかしこのツールを使えば、きちんとファイルが表示され、そのファイルを任意の場所にコピーする事もできます。
これ以降のツールの作者は だいなファイラー使いが一日中張り付くスレ Part2 の 52 氏 です。
このツール集の中には、dynapath 、dynamask 、dynarefind 、dynazoom が入ってます。以下説明。
dynapath
だいなは、立ち上げた状態の時に外部からディレクトリを変更することが出来ません。ver.2.04 からできるようになりました。 それを出来るようにするツールです。ディレクトリパスを与えて起動すると、だいなが起動してる場合はそのだいなのディレクトリを変更し、だいなが起動してない場合はだいなを起動してディレクトリを変更します。
さらにこちらのツールは、両方の窓のパスを変えることが出来たり、カーソルが無い方のパスを変えたりすることが出来ます。引数にファイルのフルパスを指定すると、そのファイルのあるディレクトリを開いた上でそのファイルにカーソルを合わせる機能や、引数なしで呼び出した時にツリーダイアログを表示する機能などもあります。
dynamask
ファイルマスクを、一部を選択した状態で立ち上げるツールです。
ファイルマスクのダイアログを立ち上げた時に、「*.*」という文字が最初から選択されていますが、その選択の状態を変更してファイルマスクのダイアログを立ち上げるツールです。
選択できる状態の種類は三つ。ピリオドの前の「*」、ピリオドの後ろの「*」、そしてピリオドです。引数でそれらを設定できます。引数は、
- 1を渡した場合、最初の*(ファイル名部分)を選択状態にする
- 2を渡した場合、最後の*(拡張し部分)を選択状態にする
- それ以外の全ての場合(コマンドライン指定無しの場合)、「.」を選択状態にする。(標準動作)
となってます。自分が一番良く使うパターンを登録しておくと、使い勝手が良くなるでしょう。
僕は拡張子の部分を選択するようにしてます。
dynazoom
最大化・元に戻すをトグルで実行するツールです。コマンドラインランチャーなどから実行する事ができます。
dynarefind
ファイル検索ダイアログを拡張するツールです。
だいなのファイル検索は、検索結果からジャンプするとその検索結果が消えてしまう仕様になってます。「これじゃなかった」なんて時はもう一度同じ検索をするのが面倒ですね。それを解消してくれるツールです。
コマンドラインオプションにより、常駐するか非常駐かを決められます。外部コマンドに登録し、適当なキーに割り振って使うのが使いやすいかと思います。
dynacpmv
コピー/移動時、左右のディレクトリが違うディレクトリの場合は自動的にコピー/移動を実行、ディレクトリが同じ場合のみコピー/移動先を指定するダイアログを表示させたままにするツールです。
引数をクリップボードに格納するツール
これも名前の通りのツールです。だいなから送られてきた引数をコピーするので、ディレクトリパスやファイルの名前などを簡単にコピーできます。
このツールに関しては、だいな専用と言うわけではなく、引数を送れるツールであれば何でも使えるらしいです。使い方次第で色々活用できます。
時間・日付表示をワンキーで変更
だいなのファイラー画面の時間・日付表示のオプションをワンキーで変更するツールです。
とりあえず目に付いたものを。2ch から拾ってきたものもあります
- 開いたディレクトリの履歴が欲しい
- RegisterdDirectoryMenu(デフォルトだと「0」キー)で右側に表示される
- JPEG ばっかりのフォルダだと、カーソル移動がメチャクチャ遅くなる
- ヘッダ表示を止めるか(デフォルトだと T でトグル)ファイル種類設定でJPEGをヘッダなしにすると快適になる
- Vista や Win7 などで書庫内ディレクトリが複数表示される
- mfc42u.dll の古いバージョン(6.2.8071.0)をだいなのディレクトリに入れることで解決します。XP 機から抜き取るか、ググると再配布しているページがあります。
だいなファイラー関連のスクリプトやツールなど、そういうものをアップするのに利用して下さい。