ArtTips機能説明
※ Ver 5.90 時点での記事です。
ArtTips は様々な機能を持ってますが、ポップアップメニューに表示するメニューを設定する事ができ、使わない物は非表示にする事ができます。
ポップアップメニューを設定するには、ArtTips のポップアップメニューを出し、「SETTING → POP UP MENU 設定」から設定できます。インストールしたての時は、二回右クリックしてポップアップを出すか、タスクトレイのアイコンを右クリックしてメニューを出して下さい。
「POP UP MENU 設定」を出すと、Application Pop Up Menu と Desktop Pop Up Menu という二つのダイアログがあると思います。Application Pop Up Menu は、アプリケーション上で ArtTips を呼び出したときに表示するメニュー、Desktop Pop Up Menu はデスクトップ上で ArtTips を呼び出したときに表示されるメニューです。それぞれ別に設定する事ができます。
それぞれのダイアログの下に「TOP」や「SUB」などがあると思いますが、これはそのメニューの表示状態です。TOP は ArtTips のポップアップに直に表示、「SUB」はサブメニューとして表示、「off」は表示しない物です。
「Application Process 内で Pop Up」というのは、アプリケーションの一部として ArtTips を起動させる物です。ArtTips と相性の良くないアプリを使っている時などにチェックすると良いでしょう。
ArtTips は様々な呼び出し方法を選ぶことができます。それを説明していきます。呼び出し方法を設定するには、ArtTips のポップアップメニューを出し、「SETTING → POP UP MENU 設定 → POP UP MENU 起動設定」から設定できます。
マウスでの呼び出し
- CTRL + MOUSE_R / NEXT + MOUSE_R
- 右ダブルクリック、もしくは Ctrl キーを押しながら右クリックです。デフォルトの呼び出し方法です
- CTRL + MOUSE_R
- Ctrl キーを押しながら右クリックです。
- NEXT MOUSE_R
- 右ダブルクリックです。
- MOUSE_L -> MOUSE_R
- 左クリックしたあと右クリックです。
- MOUSE_L & MOUSE_R
- 左クリックしながら右クリックです。
- MOUSE_R
- 右クリック1回です。
この中から一つ選びます。マウスでの呼び出しを使わない方は、オフにすることもできます。僕はMOUSE_L & MOUSE_R を使ってます。
これより下の物は、上の呼び出し方法と併用することができます。
- はしっこマウス
- ディスプレイの指定した端っこにマウスを持っていく
- MOUSE_L DOUBLE
- デスクトップで左ダブルクリックです。デスクトップだけの設定です。
キーボードでの呼び出し
- SHIFT 連続2回
- Shift キー連続2回です。
- CTRL 連続2回
- Ctrl キー連続2回です。
- INSERT 連続2回
- Insertキー連続2回です。
そのままです。キーボードでの呼び出しを使わない方は、オフにすることもできます。
さらに、機能別に個別のホットキーを割り当てることができます。
ショートカットキー
各機能に登録してあるものに、ショートカットキーを割り振ることができます。
ちなみに
- ランチャーのボタンフェースメニュー
- 付箋紙の色メニュー
- フォルダオープナー
- フォルダ履歴
には使うことができません。
クリップボードと引用符と挟む機能については、ArtTips が 1 2 3 ... とショートカットキーを自動的に振ります。
他の機能については、タイトルに & を付けることによりショートカットキーが利用可能です。
快適マウスホイール
マウスカーソル下のウィンドウに対してホイールスクロールを行う機能です。
3 ペインのソフトを使ってるときなど、ペインを移動する際にわざわざフォーカスを移さないでいいようになります。ソフトをいくつか立ち上げているときに、裏にあるウィンドウのスクロールなどもできたりします。便利すぎます。
アクティブウィンドウのみ対象にできたり、ウィンドウのフォーカス移動を行う様にできたりと、設定も可能です。
ランチャー
ArtTips のランチャーは階層メニュー型です。メイン機能です。かといって全てをグループ分けして階層型にする必要はなく、登録アプリが少ない時はボタン型の様にすることも可能です。
このメニューですが、スタートメニューの様にカーソルを当てるだけで階層をたどることができます。
登録方法
このアプリ登録の仕方に僕は感動しました。登録したいアプリを起動し、タイトルバーの所で上でマウスの右ボタンを 2 回クリックする等の ArtTips のポップアップメニュー起動操作を実行。
するとこのようにファイル名やアイコンは設定された状態でアプリケーション登録ダイアログがでます。もちろんコマンドラインオプションなどを入れる事ができ、起動フォルダも決める事ができます。この時に、「GROUP 名」というコンボボックスで、アプリを登録するグループを決めることができます。
もちろん他のアプリ登録方法もあります。
- アプリケーション登録ダイアログの「参照」を押して登録。
- アプリケーション登録ダイアログにエクスプローラなどからドラッグ&ドロップ。
- アプリの EXE ファイルを右クリックして「送る」にいれてある ArtTips に Shift + 左クリック、もしくは右クリックし出てきたメニューの中から「Launch に登録」を選ぶ。
グループ分け
登録したアプリですが、グループ分けをして登録しておくと、グループごとに表示の仕方を変えられます。
- 「sub menu」にチェックを入れておくと、サブメニューに展開します。
- 「Button Face」にチェックを入れておくと、アプリアイコンのみの表示となります。
- 「ToolTip を表示する」にチェックを入れておくと、アイコンの上にカーソルが重なった時にツールチップにアプリ名を表示します。
さらに、特定のグループを階層化させる事ができます。上位階層となるグループの、登録アプリが表示されているウィンドウで右クリックし、右クリックメニューの「GROUP 挿入」から下位階層としたいグループを選ぶと、その階層下に選んだグループを挿入することができます。なんか説明がわかりにくいと思いますが、実際にやってみればすぐわかると思います。
特徴
- ダブルエクスプローラという機能があり、エクスプローラを2つならべ、簡易2画面ファイラーとして使えます。シングルでも起動できます。
- アプリアイコン右クリックで、登録した exe ファイルがあるフォルダを開くことができます。
- グループ一括起動をすることができます。
- アプリグループを 2 重 3 重に階層化することもできます。
- 文書ファイルなどもランチャーに登録することができます。
- 表示方法はアイコンだけにしたり、ツールチップを表示できたり、アイコンの下に名前を表示できたりします。
フォルダランチャ
これも僕がメインに使ってる機能の一つです。
フォルダを登録し、スタートメニューの様に階層的に追っていけ、マウスで触るだけでフォルダが開きます。まあスタートメニューみたいなもんです。
この機能のすばらしい所は、コントロールパネルを普通のフォルダの様に展開できるところです。
登録
- 「SETTING → フォルダの登録」から登録できます。
- その他に「送る」からも登録できます。
- フォルダ登録ダイアログがでたら、参照ボタンからフォルダを選択して登録するか、Explorer 等から登録したいフォルダをドラッグ&ドロップして登録します。
特徴
- スタートメニューの様にマウスポインタを合わせるだけで開いていきます。
- ドライブごとに登録することも可能なので、簡易ファイラーとしても使えます。
- ここでファイルもしくはフォルダを右クリックすると、エクスプローラと同じようにコンテキストメニューが出ます。非常に便利です。
- ここではフォルダを開くファイラーを選択できるため、ファイラーと連携して作業することが可能です。
- さらに、Ctrl を押しながらファイルもしくはフォルダを選択すると、2 つまでいっぺんに選択できます。これはあふなどの 2 画面ファイラーにおいて非常に効果を発揮します。
- ファイルの詳細をツールチップとして表示することも可能です。イメージファイルは画像をツールチップに表示
できます。
クリップボード拡張
ご存知の方も多いでしょうが、クリップボード拡張という物を簡単に説明すると、コピーしたものの履歴をとっておき、後でまた貼り付けなどに使用できるものです。
特徴
- 設定で履歴保持数を設定できる
- 取り込んだ時に音を鳴らせる
- 独自の呼び出しショートカットキーを設定できる
- ツールチップを表示できる
などです。
また、コピーした順にペーストすることができる AUTO FIFO という機能があります。これをオンにする際には、設定したホットキーを押す必要があります。
選択したものを右クリックで、テキストバッファに登録することもできます。
送る
ArtTips を「送る」に入れておくと様々なことができます。「SETTING → ArtTips を sendto に登録」で OK です。ファイルまたはフォルダを選択し、ArtTips にカーソルを合わせ…
- 左クリックでそのファイルまたはフォルダのフルパス取得
- Shift + 右クリックで、選んだものがファイルならば「親フォルダを開く」「Launch へ登録」
- Shift + 右クリックで、選んだものがフォルダならば「このフォルダを開く」「フォルダへ登録」
- 右クリックで ClipMenu が起動。
ClipMenu には「フルパス+サイズ+タイム」「フルパス」「拡張子つきファイル名」「拡張子を含まないファイル名」「ショートファイルパス」が選択できます。
さらに選んだものがファイルならば「親フォルダを開く」「Launch へ登録」。
フォルダならば「このフォルダを開く」「フォルダへ登録」が選択できます。
ID PASSWORD
IDやパスワードを管理し、入力支援を行います。Web 上でよくありますよね、ログインするために ID とパスワードを打ち込むようなところ。あれを簡単に入力できるようになります。
設定
この ID PASSWORD 機能ですが、簡単に言えばキーマクロの様なもので、「貼り付け → TAB → 貼り付け…」というのを自動化させているだけです。そしてこの「貼り付け → TAB → 貼り付け…」の設定をするのが、「SETTING → PASSWORDの登録」の中の「Paste type」です。ある程度のものはデフォルトで登録されています。その中で自分の使用法と合わないものが出てきたら、Paste type を設定すれば良いでしょう。
ここで、どういう種類のものを貼り付けて、どういうタイミングで何回 TAB キーを押すか、という物を設定し、設定名を付けておきます。そしてそれをパスワード登録ダイアログで使います。
登録
「SETTING → PASSWORDの登録」からダイアログをだして登録します。
まず ID とパスのタイプを選びます。「ID + パスワード」とか「ID + パスワード + メールアドレス」とか。登録したいタイプがなければパスワード登録ダイアログから Paste type を選び、自分で作ることも可能です。そして必要事項を入力し、必要であれば関連情報を入力します。
関連情報に URL を入れておくと、そのパスワードを右クリックしたときに、その URL にジャンプすることができます。
使用法
ID やパスを入れたいところで ArtTips を呼び出し、またはホットキーでパスワードポップアップを呼び出し、選んでクリックまたは Enter するだけです。
ID を入れるテキストボックスと、パスワードを入れるパスワードボックス(?)があるような所では、一回の操作で自動的に、ID もパスワードも両方入れてくれます。
仕組み的には、文字列を貼り付けて擬似的に TAB キーを押して… の繰り返しで成り立っているので、掲示板に書き込む際の名前やアドレスの記入などや、CVS ファイルを作る際のテンプレートなどにも使えます。使い方次第で色んな活用方法がある機能です。
特徴
- ツールチップを出すことができます。
- ホットキーを設定することができます。
- 階層化ができます。階層化ができるということはグループ化ももちろんできます。
- パスワード入力支援は、「貼り付け→ TAB キー→貼り付け」を」自動化しているものなので、設定をいじくれば掲示板などに書き込む際の名前、メールアドレス、ホームページアドレスなどの入力もこの入力支援機能で自動化することができます。
- パスワード右クリックで、その URL にジャンプすることができます。(パスワード登録の際に URL を入力しておくこと)
- パスワードを Ctrl + 左クリックで、そのパスワードだけを貼り付ける事ができます。
TEXT BUFFER
定型文書入力支援です。
決まった文書をワンタッチで入力できるので、よく使う文字列などを入れておくと便利です。僕はメールアドレスと顔文字を登録してあります。
登録のときクリップボードから直接登録できます。もちろん登録画面で自分で打ち込むことも可能です。
クリップボードにある文字列を右クリックすると、それを加工して TEXT BUFFER に登録することも可能です。
特徴
- 階層化ができます。階層化ができるということはグループ化ももちろんできます。
- ツールチップ表示ができます。長い文書でもどれが何かすぐ分かります。
- ホットキーが決めて使うことができます。
- Ctrl+V で貼り付けられる場所なら、どこにでも貼り付けられます。
- 今の年月日、を貼り付けることができます。
引用符 付加・削除
- 選択したテキストに「> 」などの引用符を付けることができます。
- 文字列を選択し、ポップアップメニュー呼び出しをして、引用符を選ぶだけです。
- 引用符は自分で登録することができます。
- 文書選択後、引用符メニュー右クリックで、選択範囲内にある引用符を削除できます。
挟む
- 登録した文字で「他のアプリケーションの文字列を」簡単に挟むことができます。
- 呼び出し方法は引用符と同じです。
- 右と左で違うものを登録できるので HTML タグなども登録できます。
- 文書選択後、挟むメニュー右クリックで、選択範囲内にある挟む記号を削除します。(説明むずい…)
整形
行揃えなど、テキストの整形をすることができます。設定は5つまで決められるので、メール用、日記用など、用途に応じて設定できます。
設定も、揃える行数、TAB の文字数、 TAB ⇔ スペース変換、など細かく設定できるので、「この部分だけエディタの設定と違う書き方で書きたい」なんて場合に良いんではないでしょうか。
コピー
ダイアログ BOX 上の選択できない文字列を取得することができます。
アプリケーションエラーが出たときのダイアログなどをコピーすることができるらしいです。ぼくは Copit を使っているのでこの機能は使ったことがないです。
キャプチャー
画面をキャプチャすることができます。
特徴
- メニューが5種類あり、様々なキャプチャ方法が使えます
- 「アクティブウィンドウ」
- 「選択領域」
- 「指定時間後のデスクトップ画面」
- 「スクリーンセーバーの任意の画像」
- 「スライドショータイプのスクリーンセーバーの各画像」
- キャプチャした画像を編集する画像エディタを指定できます。
スクリーンセーバー
起動、一時抑制、一時抑制解除ができるようです。僕はスクリーンセーバー自体使ってないので、実際に使用したことはありません。
URL 登録
ArtTips に URL を登録できます。Exsite など調べものができるサイトを登録しておくと、非常に便利そうです。
OPEN URL
付箋紙
デスクトップにペタペタと貼り付けられるメモです。一度メモしたものは自動的に保存されます。
これは、ArtTips 自体の機能ではなく、ArtTips から使うことのできる別ソフトです。ですので、付箋紙がある状態ではそのソフトも常駐しています。