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Linux初心者が玄箱Debian化に挑戦してみた
※12/27 追記しました
やっと暇と余裕ができたので、前々からやりたかった玄箱HGの Debian 化を行いました。
玄箱 Debian 化は色んなサイトで書かれているので簡単だろう、と思っていたんですが、玄箱うぉううぉう♪ などで使われている Serge というバージョン(?)のサポートが今年の11月に終了しており、今まで一番スタンダードな方法では Debian 化が行えませんでした。いや、行えるんですが、「apt-get」でツールを導入できない状態。これでは意味が無い。
そこで、最初から Serge 化してあるパックを導入し、そこから現在もサポートが続けられている etch にアップグレードする方法を選択したのですが、いくつか引っかかるところがあったので、そんな部分を備忘録としてみました。とりあえずは僕の備忘録ですが、これから玄箱を Debian 化したい人に少しでも役立てば幸い。
なお、僕は全くの Linux 初心者で vi の扱いもよく分かってないくらいです。昨日一日で調べてやったことなので、多分間違っているところも沢山あると思います。鵜呑みにすると危険ですw ご了承いただき、できればご指摘下さるとありがたいです。
そんな状態で記事なんて書くな、って感じですが、とりあえずは僕の備忘録なので。
用語
まず、サイトを読んでも全く用語が分からない人用に簡単な解説を。というか、僕が一番最初に当たった壁でもある。
- Debian
- Linux ディストリビューションの一つ
- Serge
- Debian のコードネーム。「apt-get」でツールをインストールできるが現在はサポート&配布中止。また、純正玄箱から etch にするには、一度 Serge にする必要がある、っぽい
- etch
- Debian の新しいバージョンのコードネーム。現在も使える
- apt-get
- ネット経由で簡単にツールをインストールできる方法
- EMモード
- 出荷時や異常が発生した時に、玄箱内部の OS で起動するモード
- rootでログイン
- Windows でいうところの Admin 権限みたいなものかな。内部的な所はこれでないと弄れない
etch 化
ノーマルの玄箱から、Debian etch にするまでです。
参考サイト
- vi入門
- vi の操作方法一覧
- 玄箱/HGを Debian etch にして、
- 基本的にはこちらに書いてある通りに進めました
- 玄箱HG Debian化
- vi の操作方法など細かい部分はこちらがわかりやすいです
基本的な流れ
上記の「玄箱/HGを Debian etch にして、」の通りに進めてます。しかし telnet を使ったことが無い人にはちょっと分かりにくい部分が多いので、そういう部分は「玄箱HG Debian化」を参考にしました。
書き換えたファイルの圧縮
「玄箱/HGを Debian etch にして、」の4項の最後、ファイルを圧縮
の部分ですが、圧縮されたファイルがどこにあるか分からなかったので、「玄箱HG Debian化」の 3.イメージ再圧縮
の部分を参考にしました。
ここでは書き換えたファイルを圧縮してダウンロードするのが目的なので、どこに圧縮しても大丈夫。要はダウンロードできればよい、っぽい。
ネットワークアドレスが違う!
「玄箱/HGを Debian etch にして、」の5項の最初ですが、その前に EM モードにしていますよね。EM モードだと、DHCP 環境にある場合は自動的に IP アドレスが割り振られるのですが、IP が割り振られなかった場合は独自(?)の IP となります。玄箱の「新規セットアップ用ファームウェア」を起動すると IP が分かります。
僕の場合は「192.168.11.150」だったのですが、うちの家庭内 LAN 環境は「192.168.0.xxx」なので、直接アクセスができません。そこで、ノートパソコンと玄箱を直結しました。
玄箱とノートパソコンを LAN ケーブルで直結し、ノートパソコンの IP を「192.168.11.151」などとすることで、玄箱にアクセスできました。クロスケーブルじゃなくても大丈夫みたいです。
僕が使ったのは玄箱HGなのですが、無印玄箱の場合は裏に LAN のストレート / クロスを切り替えるスイッチがあります。こちらはストレートケーブルでもいけるかどうかはわかりません。
直接 etch 化はなんか怖かった
「玄箱/HGを Debian etch にして、」の5項の最後、2.6.25.1のsarge環境になるので、パッケージを最新状態に
ですが、これは行っても意味が無かったように思えます。多分サポートが終了しているので URL 自体死んでいるのではないかと。でも一応やりました。エラーばかりでしたけど。
とりあえず導入完了
etch 化完了。「玄箱/HGを Debian etch にして、」の7項までしかやってません。多分色々間違ってるところはあるんだろうけど、とりあえずはきちんと etch の導入に成功したみたいです。
Samba 導入
とりあえずはファイル共有ができないとお話にならないので、Samba を導入しました。ここからは多分推奨できない設定になっていると思うので、あまり参考にしないことをお勧めw参考サイト
- 玄箱/Debian/ファイルサーバ - Revulo's Laboratory
- Samba の導入、設定について書かれています
- 共有フォルダの作成と詳細設定
- Samba で使う共有フォルダの設定について書かれています
ディレクトリの作成
Debian 化してしまうと、玄箱専用の設定ツールはもちろん使えません。共有するディレクトリもコマンドで作成します。
ディレクトリにアクセスできるユーザーを指定できたり、パーミッション(書き込み権限など)を指定できるのですが、基本的に僕しか利用せず外にも解放していないので、パーミッションはオールOKの「777」です。
# mkdir -p /mnt/data ←「mnt」ディレクトリに「data」というディレクトリを作成 # chmod 777 /mnt/data ←権限をオールOKの「777」に
と言った感じです。同じようにいくつか作成しました。ユーザーごとに作成する場合は、上記サイトを参考にしてください。
Samba のインストール
root でログインして # apt-get install samba
でインストール。
インストール時に色々質問されました。基本的には参考サイトにあるように答えました。が、一カ所だけ一応ちょっと説明。
「Workgroup/Domain Name?」は家庭内 LAN のワークグループの名前を入力します。デフォルトなら「WORKGROUP」、変えてあるならそれに(例:SHINJI)。
Samba の設定
「/etc/samba/smb.conf」を vi で開き、作成したディレクトリの設定をします。細かい書式は上記サイト「共有フォルダの作成と詳細設定」を参考にしました。
まず、[global] の所に
+charset = CP932 +unix charset = UTF8 +display charset = UTF8 security = share
と追加。これは日本語を扱えるようにするためらしいです。見よう見まねなので合ってるかわかりません。でも日本語ファイルを扱えているので OK なのかな?そういうことじゃないのかな? まあおまじない程度です。
そして「/etc/samba/smb.conf」の一番下に各ディレクトリの設定を追加。僕の場合は↓のようにしました(ディレクトリ名は捏造してます、なんか晒すの怖いのでw)
[share] path = /mnt/share writable = yes create mask = 0777 directory mask = 0777 public = yes [backup] path = /mnt/backup writable = yes public = yes read only = no create mask = 0777 directory mask = 0777 map archive = no [memo] path = /mnt/memo writable = yes public = yes read only = no create mask = 0777 directory mask = 0777 map archive = no
パスワード設定と Samba 再起動
僕の場合はパスワードを必要とするディレクトリが無いのですが、# smbpasswd -a ユーザー名
で、ユーザー名ごとのパスワードをかけられます。家族など複数人で使うときなどに役立つのかな。
# aptitude install nfs-kernel-server
で Samba の再起動。これで設定が反映されます。あとは Windows の「マイ ネットワーク」からフォルダを見つけましょう。
ジャンボフレームの設定
僕の環境は全て GbE なので、玄箱HG の MTU をいじって高速化させたいです。とりあえず root でログインして # ifconfig eth0 mtu 7200
としてみました。どこか忘れましたが、玄箱HGは 7200 までしか対応してないという話を見たので 7200 に。
しかし、ジャンボフレームを有効にしていた純正玄箱HGよりは少し遅いような感じがしてます。また、「すぐに MTU が 1500 に戻る」という話も聞いているので、これからさらに詳しく調べるつもり。
ちなみに僕は無印の玄箱も持っているので、そちらを Debian 化して、HG の方はノーマルに戻して音楽ファイルとか置く用途にするかもしれません。
とりあえずここまで
とりあえずここまでやりました。
Debian 化した本来の目的は、玄箱に入っているファイルの自動バックアップなので、それに挑戦したいと思います。あとできれば、特定のディレクトリだけ自分用に解放して、外からファイルを参照できればな~、なんて思ってます。が、それはまたの機会ということで。
ここまでの感想ですが、「玄箱が完全に Linux になる」ということ。いや、それがしたかったんですが、以前のように気軽に設定変更などができないので、改めて「Linux になったんだな~」と思いました。
- Post at 2008/12/27 10:41
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